中国到着
当初、3月に予定されていた中国出張だったが、延びに延びてようやく来ることができた。
新型インフルエンザの影響で中国入国時に健康調査票を書くようになっていた。更に着陸したら検疫官が乗り込んできて、乗客一人一人をサーモグラフィーみたいなやつでチェックしていた。
日本ではすっかり話題にならなくなった新型インフルエンザだが、現在進行形のようだ。
杭州空港から車で現地である恵州市に乗り込んだのだが、スコールのような雨が断続的に降っていた。雨季とは聞いていたがこりゃすごいな。スコールって何度も降るもの?で、その中を運ちゃんは車線変更を頻繁に繰り返しクラクションを鳴らしながらどんどん進む!怖かった〜。
夕飯は前回見つけた中華料理屋(って当然か)に行った。ここはメニューが写真付きなのがいい。いくら中国語は漢字だからといったって、字だけだと肉か魚かぐらいしか分からん。
で、まずはビールを頼んだのだが、店員が何か言っている。当然、中国語なのだが(他の都市は知らないが恵州市の人は全く英語がしゃべれない。ホテルのフロントぐらいか?)どうも「銘柄は何にする?」と聞いているようだった。「青島は?」と聞いたら「没有(メイヨー。無いってこと。それぐらいは分かった)」とのこと。前回来た時に頼んだやつが確か”雪”で始まるやつだったので、メモ帳に「雪?」と書いたら通じて持ってきてくれた。でもぬるかった・・・。
料理は水餃子2種類と野菜炒めと肉団子・・・にしたかったのだが店員が「肉団子じゃなくてこっちの方がいい」みたいなことを言っていて面倒だからそれにした。オススメはいいから頼んだやつを素直に持ってきてよ。
この店には2人で来た(ていうか出張に来たのだが2人でなんだけど)のだが、すさまじい量だったため食いきれず。大食漢の俺がいながら。餃子2種類は失敗だったな。一皿20個(!)ぐらいあるので。でも、おいしかった。
で、気になる会計はビール大瓶2本と料理4品で何と約1200円!1人あたりじゃなくてトータルで。さすが中国!日本ではありえねえ安さ!
前回は一緒に中国に来た人が宿泊先のホテルのレストランばかり行きたがった(動くのが面倒だから)のでいい加減、飽きてしまったのだが、この中華料理屋はメニューも豊富だし、ホテルより断然安いので今回はこの店をメインにしたい。結構、客も多く人気店のようだし。
ビールを頼むときにメモ帳を活用したが、中国ではメモ帳は必需品だと思う。実際、これまでの2回の出張時も非常に役に立った。俺は元々日本でもポケットに納まる小さいメモ帳に小さいボールペンをつけて持ち歩いていて中国でもそのようにしている。
中国と日本の漢字は形が同じものが多く(意味は違う場合があるが)、メモ帳に書けば何とかなる場合が多い。
欧米人だとこの手は使えないから彼らが中国に来る場合は結構大変だと思う。英語は通じないしね。
海外赴任なるか?
1年前の中国出張でお世話になったTさんがシンガポールから来ていてランチに誘われた。
その時に「本気でシンガポールに来る気ある?」と聞かれたので「もちろんです!」と答えておいた。
近々、シンガポールの拠点で新しいことをやるらしく、そのメンバーに俺も推薦してくれるとのことだった。
海外赴任するならシンガポールがベストと考えていた(安全だしきれいだから家族も連れて行けるので)が、上司からは「シンガポールへの赴任はまずないだろう」と言われていたのであきらめていたが、道が開けるかも知れない。
このご時世だから新規事業がそう簡単に認められるとは思えないが、これでますます英語を勉強するモチベーションが高まった。
で、そのランチの席で「誰か連れて行きたい後輩はいない?」と聞かれたので何名か答えたところ、Tさんが考えていた人とかぶっていた。しかし、ピックアップした後輩の上司から「連れて行かないでくれ」と釘を指されたそうだ。やっぱりできる奴ってのは誰からもできる奴って思われるものだな。「え、あいつが?」という意外性ってのはあまりない。ていうか、今の時代、できることをアピールしないのはもったいない。一昔前なら嫌な奴と思われたかも知れないが。実際、中国人と一緒に仕事していて感じるが、彼らはとにかく自己主張が激しく、自分を認めてもらおうとしている。その代わり、自分の非は絶対認めず、言い訳ばかり言うが。
まあ、まずは来週からの中国出張を成功させなければ。これが失敗するとTさんも考えをあらためるだろうし。
久しぶりに更新
もう、3ヶ月も書いていなかった。別に忙しかったわけではない・・・というかむしろ暇だったのだが、何となく書くことがなかった。今も別にないんだけど。まあ、最近起こったことをつらつら書いてみると・・・
部署異動
2年前から続けている中国のプロジェクトに刺激を受けて、今後も海外がらみの仕事をやりたいと考え、その手の部署に異動願いを出したところ、あっさり受け入れられて4月から異動になった。
とはいえ、中国のプロジェクトは継続しているし、新しい部署のメンバーは知っている人ばかりなので、違和感がない。ただ、以前の部署と違うのは周りの人達の英語使用度の高さ。
自分はといえば、来月からまた中国に行くこともあって、頻繁に中国側とメール(英語で)のやり取りをしている。相変わらず中国側のソフトの出来が悪くて頭が痛いが、もう慣れた。おかげでしょっちゅうメールで問い合わせする必要があり、英文メールを書くスピードが上がった気がするぞ。
[書籍]プログラマーのジレンマ
- 作者: スコット・ローゼンバーグ,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/05/21
- メディア: 単行本
- 購入: 19人 クリック: 210回
- この商品を含むブログ (51件) を見る
いくら優秀な人材を集めても、ただそれだけではプロジェクトは失敗するってことだな。
金は潤沢、納期の心配はなしという端から見ればうらやましい環境。飼い犬まで連れてきて構わないってんだから。
しかし、37signalsのJason Friedによると、「制約は優れた製品を開発するための鍵だ」とのこと。同感。実現不可能な制約はモチベーションを下げるが、頑張れば手が届きそうな制約はモチベーションが上がると思う。
本書で登場するChandler projectはそもそも仕様書もないという。それって典型的なダメプロジェクトだと思うのだが、オープンソースプロジェクトってみんなそうなの?経験がないので分からないけど、そんなことないと思うんだけど。
このプロジェクトは制約がないせいか、何か緊張感が感じられないんだよなあ。だからデスマーチにも見えない。だってしっかり1ヶ月のバカンスを取ったり、6ヶ月の育児休暇を取ったり(男性がです)してるしね。デスマってバカンスどころか、1ヶ月に1日休めるかって感じじゃないの?俺が体験したデスマは週1日は休めたけどさ。
なんか、失敗するべくして失敗したプロジェクトに見える。
この手の開発物語だったら、⇩の方が断然面白い。
- 作者: G.パスカルザカリー,G.Pascal Zachary,山岡洋一
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 1994/12/07
- メディア: 単行本
- 購入: 14人 クリック: 599回
- この商品を含むブログ (107件) を見る
TOEICの結果
今月初旬に受けたTOEICの結果が出た。
LISTENING:290/READING:310の600点。前回より5点アップした。
それほど自信はなかったのだが前回同様ということで前回はまぐれではなく、実際これぐらいの実力なのだろう。
今回もTOEIC向けの勉強は全くしなかった。TOEIC用の参考書は山のように出ているけど必要ないってことだな。
英語力をつける勉強をしていればTOEICの点数も上がるってことだ。
まあ、TOEICは英語力を確かめるための試験なのだから当然なんだけど。
最近使っているのはこの3冊。
CD BOOK これで話せる! 英語のバイエル 初級 (CDブック)
- 作者: 大西泰斗,ポール・マクベイ
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2008/09/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 12人 クリック: 55回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)
- 作者: スティーブソレイシィ,ロビンソレイシィ
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2000/04/10
- メディア: 単行本
- 購入: 77人 クリック: 631回
- この商品を含むブログ (48件) を見る
以前、本屋で立ち読みした時は「簡単すぎるだろ」と思ってパスしたのだが、amazonでの評価はかなり高いことから買ってみた。
これは当たりだなあ。内容はやっぱり簡単なんだけど、こういったフレーズがパッと出ないんだよね。
付属CDは本をなぞった内容になっているのでこれを聞くだけでも勉強になる。先月の大阪出張時に新幹線の中で聞いていた。
- 作者: スティーブ・ソレイシィ
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2004/06/25
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
瞬発力をつけるといっても日本語の後に8秒以内にそれを英語にするってだけなんだけど。でも、これがなかなかいい。日本語が出てきて一拍おいて英語が出てくるなんてCDは他にもあるのだが、これはなんかやっていて楽しい。
20日分のレッスンが入っているんだけど1日のレッスン10分しかないってのもいいな。
5月か6月にまた中国に行くのだが、今度は俺がメインスピーカーとしてお客とやり取りしなければならないことから、英会話重視の勉強にしている。
LT初挑戦
QuaSTom 高品質ソフトウェア技術交流会 – QuaSTomは、ソフトウェアと品質を楽しく真面目に語り合う場です。の例会後の懇親会でライトニングトークス(LT)が開催されることになり初挑戦した。
社内で主催している勉強会のネタでやってみた。
資料のドラフトは一気に作成したのだが、その後細かい見直しをして完成までに思いのほか時間がかかった。当日も若干修正したし。その甲斐があってか、きっちり制限時間の5分で終わらせることができ、笑いも取れた。
LTはくせになりそう。5分で終了という緊張感が何ともいえない。それに5分だけだと内容をかなり凝縮する必要があり密度が濃くなる。今回のネタだって15分ぐらいに広げることはできそうだったが、それだとダラダラした内容になって聞いている側も途中で飽きてしまっただろう。
LT後、参加者から「(あなたは)テクニカルなことだけではなくてプロマネに関する意見をすることもありますよね。どうやって両立されているんですか?」と質問を受けた。こうやって俺のことを頼ってくる人もいるんだなあと少しうれしくなった。
で、「プロジェクトを成功させるために何が必要か、自分には何が足りないか、自分でできることは何か、を考えて行動していたらこうなりました。」と回答した。
「プロジェクトを成功させるために何が必要か」はマジでいつも考えている。昔は良いコードを書くスキルさえあればいいと思っていた。でもそれだけではダメだと気づいた。
ていうか良いコードを書くためには何が必要かというように考えてもいいかも知れない。
気持ちよくコードを書くための雰囲気を作るためのファシリテーションスキルかも知れない。他メンバーと協力してやっていくためのコミュニケーションスキルかも知れない。仕様を誤解しないためにその背景を理解する、そのためにその業種の知識を知る必要があるかも知れない。仕様書を書く立場であれば、プログラマーに誤解させないための仕様書作成スキルかも知れない。まあ、色々あるだろう。
21世紀の国富論
- 作者: 原丈人
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2007/06/21
- メディア: 単行本
- 購入: 25人 クリック: 199回
- この商品を含むブログ (120件) を見る
この人、ホントすごいわ。
この本が出たのは2007年だが今の金融危機を予見していたように見受けられる。で、今後どうしていけばよいかがちゃんと書いてある。ちょっと夢物語な感もあるが、この人は実際にそれを実現するべく行動を起こしている。
なんといってもこの本の主題が「二十一世紀の日本が世界から必要とされる国になるには、どうすればよいのか?」だ。しびれる。
ほぼ日に糸井重里との対談が出ていてそれも読んでみた。その中に
アメリカの「二番煎じ」で
ビジネスをやっているような人は、
二流だよね、はっきり言って。
という発言がある。ドキっとした。俺がやっているソフト開発の世界なんてまさにアメリカの二番煎じだ。
もっと早くから知っておきたかった本であり人物だ。