金融大崩壊―「アメリカ金融帝国」の終焉

金融大崩壊 「アメリカ金融帝国」の終焉 (生活人新書)

金融大崩壊 「アメリカ金融帝国」の終焉 (生活人新書)

サブプライムローン問題だ、リーマンショックだ、100年に1度の危機だ等々言われているがどういうことなのか実はよく分かっていなかったりした。ちゃんと新聞読めってか。でも、この本読んでようやく理解できた。すごく読みやすい。
サブプライムローン問題が発生するまではアメリカがどんどん消費してくれるおかげで、「日本輸出株式会社」(本書での表現)も潤っていたわけだが、アメリカの復活は当分先になるようで、アメリカ以外の新興国を相手にするべきというのが今後進むべき道と説いている。となるとその相手はBRICsになるのかな?
どうして今のような状況になってしまったのかを原因分析するのは重要だとは思うが、俺のような労働者としては今後どうするべきなのかが知りたい。本書の後半でいくつか提言はあるが駆け足気味になっていて物足りない。そのあたりをちゃんとしたエコノミストがちゃんと書いている本が読みたいなあ。
まあ、アメリカをあてにした商売していたらもうダメだというのは本書でもよく分かったし、人口が減っていく一方の日本国内をあてにしてもダメだろう。となると本書にもあるように新興国が相手になるのかな、やっぱり。ますます英語が必須だな、こりゃ。で、中国語とロシア語もできれば完璧・・・って無理だわな。