ソフトウェアの修正コスト曲線は間違い!?

「要求は変化する。Boehm は間違っていた、と DeMarco が暴いた。」というYourdon のブログ:An Agile Way:オルタナティブ・ブログ
に出ていたDeMarcoの言葉

Tom 「Barryのあの曲線、ソフトウェアの修正コスト曲線が発表されたおかげで、みんな要求をはじめにちゃんと決めないと、という洗脳にあったんだ」

で、またそれを当のBoehmが「そうだ、Tomは正しい。」と認めている!
思わず「マジ!?」と(心の中で)叫んでしまった。
でも冷静になって考えると修正コスト曲線自体が間違いってことはないよな。
実装フェーズのタイミングで仕様変更があったら大変なことになるもん。
だから、ウォーターフォールじゃなくてアジャイルでこまめにリリースしてフィードバックをもらって・・・ということか。
確かにこまめに回せば修正コスト曲線もそれほど上向かないだろう。
だからといって要求フェーズは適当でいいかというとそんなことは当然ないだろう。
平鍋さんはアジャイルの超推進者といった感じだが、要求開発アライアンスという団体にも所属していて要求のこともきちんと考えている(と思う)。
このあたりがなんちゃってアジャイル野郎と大きく違うところだ。


上記ブログの元となったパネルディスカッションに参加したメンツがすごい。
Fred Brooks, Jr.,Tom DeMarco,Barry Boehm,Linda Rising,Tim Lister,Ed Yourdon
これらの内の1人だけでもそれなりの会場が満員にできるよ。
Fred Brooksなんて伝説上の人物って感じ。